Sunday, August 5, 2012

Potluck - August 2012

Potluck
何処へ行ってもいい気ままな旅、そんな孤独を味わえるところが一人旅の良いところ、なーんて言っていても飯だけは一人じゃやっぱり寂しい。一人二役で会話してもいいのだけどそんな長続きしないだろうし。

そんなわけで一人旅のゲストさんの多いこの時期に開催した「Potluck」。持ち寄りの晩御飯です。調べてみるとpotluckという言葉は、「あり合わせの食べ物」という意味と「友だち同士などで、適当に食べ物を持ち寄って分け合う食事」のことをいうそうです。

いつもの地元メンバーにも声を掛け、ゲストさんスタッフがみんなそれぞれにいろいろな食べ物を楽しみました。集まったものはというと・・・・
「鰹節入りパンケーキ」「スナック菓子詰め合わせ」「揚げもの詰め合わせ」「マスタードケチャップ付きソーセージ」「パンいろいろ」「豚塩野菜巻き2種」「揚げ餃子」「イカにんにく炒め」「チヂミ」「ゴーヤピクルス」「バナナチョコ」「ももたろうぶたまん」「おにぎり」「ビール」「ワイン」「梅酒」 ・・・まだまだあったと思いますが。旅先で地元の人達と話しながら何かわいわいと食べる、ほんわかした会でした。 一歳児は8時半には帰宅。みんなは夜のまちへ散歩へ出かけて行きました。

「ここに今日集ったメンバーがもう一度揃うってことは一生ないんだなー」、帰り道、中島川の夜風が頬にひんやりしておりましたとさ。

Thursday, August 2, 2012

No1 in the Galaxy


おかえりー
どこから見てのことなのか、日本は極東にある国だ。
「極」、この妙に力強そうな漢字からして「極東」の国はやたらと遠くにありそうだ。”極東”を必要もないのだが、英語にすると”Far-East”やはりとっても遠い。そんな極東に住んでいる我々からするとそんな極地に住んでいるつもりもないのだけれど、飛行機や船やシベリア鉄道などではるばるやってくる海外のゲストさんをここでお迎えしていると、やはり極地なのかなあ、と考え込んでしまうのだ。
確かに距離が遠い、すなわち、費用がより多くかかる。昨今はオイルサーチャージなどというシステムのよくわからないようなものも払わされるし、為替というこれまた正体のよくわからない仕組みのために起こる円高の激流を遡るように旅行しなくてはならないし、原子力発電所は爆発したりしてその後一年経過してもどこまで安全なのか住んでる我々すら正直よく把握できてないし、海外からの訪問者にとって、日本は訪れにくい国になってしまったんじゃあないのか。。。やはりここは本当に極地なのかもしれんなあ・・・となかなか回復しない外国人旅行者さんの予約統計を眺めながら茹だる暑さの中ブツブツとつまらないことばかりを考えていたのである。

そんな昼下がり、長崎まで何度も足を運んでくれているスロベニアのとあるおじさんから「数日後そっちへいくよ」とメールが届いた。そして昨日住んでいるお隣の国からやって来てくれた。観光に出るわけでもなく、毎日ビールを飲み、日光浴をし、そしてまたビールを飲んでいる。とにかくカモシカが岩塩をなめるように彼にはビールが必要なのだ。←よくわからん。昨年、息子さん二人被災地の岩沼に入り一カ月もの間瓦礫撤去のボランティア、その前後の日程で(遠回りなのに)ここへやって来ていたのである。
彼らは、海外の地で、親子で、一ヶ月間も、無償で、働いてしまう(ビールがあれば)。彼らにとって、国境や距離や人種や金や・・そんなものは本当に無意味のないものなのかもしれない(ビールがあれば)。そして極地や極東なんて言葉も意味をなさないであろう(ビールがあれば)。


そんな彼ら親子は「お前らの宿は銀河系一だぜ!」と僕たちを励ましてくれる。
そうだ、そうなんだ。「宿の価値ってえのは、売上やらゲストさん数とか見てくれとかそんなもんで決まるもんじゃないのだよ。そう、おれたちは銀河系一の宿目指すぜ!」と僕はカッコよく心で呟く。

しかし、ふとデスクに戻った次の瞬間、またしても今月の予約の統計をチラリ横目で確認してしまう僕なのである。

一方、彼は昼間からビールを楽しんでいる。