Friday, June 22, 2018

鉄人ワールドカップ日本代表!

ワールドカップが始まりましたね。
ホステルあかりがオープンしてから3度目のワールドカップです。
過去のあかりのブログを見ると、ワールドカップ開催時は何かしらイベントをやったり、それに関してのエピソードを綴ったりしてましたので、3度目の今回も何か書こうかと思いましたが、調子に乗ってサッカー論やらリーダー論やらをかましたりしてると後悔しそうなので自重します。
もちろん日本代表サムライブルーはちゃんと応援しますよ。

さて、ワールドカップがらみで皆さんがホステルなどに対して持つ関心事としては、
「さぞや海外のゲストさんもワールドカップ盛り上がってるんでしょ?」
と言った類の事かと思われますが、大会が始まってからワールドカップのことを口にしたのはエジプト人のゲストさん一人だけでして、実際はどのゲストさんも何事もないかのようにマイペースで長崎観光をしていらっしゃいます。
いいですね、これぞ多様性。
みんながみんなが同じ方向見てる方がよっぽど気持ち悪いです。
アニメ好きもいれば、ロック好きもいれば、自然好きもいれば、それらをすべて嫌いな人もいる。
いいですね、これぞ多様性。

従いまして、一般的にはワールドカップで盛り上がってるこの時期に、敢えてこのブログも多様性を持たせ「野球」の話を。


先々月、「鉄人」がお亡くなりになられました。
元広島カープの衣笠祥雄さんです。
私は大してプロ野球好きな訳でもないし、子供の頃はどちらかといえば巨人を応援していたのですが、それでも衣笠さんが活躍していた頃の広島カープはどこか魅力的で好きでした。
最近の若い人はプロ野球選手を目指す人でさえも衣笠さんを知らない人が多いそうで驚きなんですが、私にとってはあのデッドボールをくらっても笑っている人間離れした鉄人衣笠祥雄はずっと気になる存在でした。

実はそんな彼の名前を冠した球場が長崎にあります。
長崎市のやや南側、旧三和地区にあるその名も「衣笠球場」。
別に誰かが勝手に名付けた訳ではなく、彼の「不屈の闘志と忍耐力」を子供達に学んでもらおうと衣笠さんの快諾を得て命名され、落成式には衣笠さん自身も駆けつけられたそうです。

せっかくここ長崎にも衣笠さんゆかりの場所があるわけですから、行かないわけにはいきません。
私は彼を偲び、衣笠さんが亡くなられた三日後でしたが一人その場所を訪ねてみました。



球場の横には衣笠さんが書いた「忍耐」の文字を彫り刻んだ石碑があります。
その日も誰かが花を手向けていらっしゃいました。
もちろんそこは球場ですからグラウンドには野球の練習に励む若者の姿。
彼がいなくなっても「衣笠球場」で野球に明け暮れている若者がいるのは、衣笠さんもさぞや天国で喜んでいるだろうなぁと勝手にしみじみしてしまいした。





球場の横にはサイクリングロードがあります。
この道は以前このブログでも取り上げた「野母崎自転車道」です。
http://nagasaki-guesthouse.blogspot.com/2014/06/the-final.html




その道を横切ると高台へ続く道があり、530段の階段を登り切ると周りを一望できる展望所があります。
眼下には球場、そして遠くには海も見えます。
訪れた時はちょうど夕焼けが見れました。
海に沈む太陽が真っ赤で、何故か上半分だけが浮かび上がるその形がまるで赤ヘルのようでしたよ。




取り立てて何かあったわけではないのですが、こんな片田舎に鉄人が植えた野球文化の種が今もちゃんと根付いていることがうれしく、そして地元民として誇らしく思ったのでした。
ここからWBCで活躍する選手が生まれると嬉しいですね。
サッカーもいいけど、野球も素晴らしいスポーツです。

尚、紹介した衣笠球場は行くのがほんの少し不便です、だからいいんです。
漢、衣笠祥雄さんのファンの方はmust goです。
「忍耐」の文字、沁みますよ。
日本有数ののbearing spotです。

改めて、衣笠祥雄さんのご冥福をお祈りいたします。