旅に出る→宿を出てまちをぶらつく→休みたいなあ、珈琲飲む→またまちをぶらつく→休みたいなあ、珈琲飲も。というサイクル。僕は決して珈琲通でもありませんし、違いの分かる男でもありません、ですが珈琲休憩タイムが大好きなのです。
10数年前中南米を旅していた時、僕にとっての飲み物や休憩タイムは珈琲ではなくコカコーラでした。普通のミネラルウォーターではなくガス入りのミネラルウォーターしかない当時の飲料事情に馴染めなかった私は、水代わりに瓶入りのコカコーラを半ば中毒気味に飲んでおりました。あれってほんと軽い中毒になるみたいで気がつくと手にしていました。ひどい人は汗が甘くなるそうです(笑)当時のコーラ、缶ではなく瓶のものしかなかったように記憶しています。そんなコーラ好きが旅の途中、コロンビアの町角でポットをぶら下げた珈琲売りに頻繁に出くわすようになりました。その頃が、僕の「旅と珈琲」の始まりかもしれません。公園やバスターミナルなどに座っているとどこからともなく「TINTO?」とやって来る珈琲屋さん。日本円で当時10円か20円くらいを支払うと100ccくらいのプラスチックのカップに甘い珈琲をいれ手渡してくれるのです。ミルクは入っていなかったように思います。多分カフェオレみたいなのもあったのでしょうが、スペイン語も大してできない僕は渡されるものを喜んで飲んでいました。国ごとにそれぞれの飲み方や楽しみ方があるのだなあ、とコカコーラ好きだった僕はその南米の旅の残りの期間、コカコーラに加え珈琲を楽しむようになったのであります。決して違いのわかる男ではありません。味も覚えていません。でも青空の下であまーいコーヒーを飲む場面がなぜかすごく思い出に残っています。
長崎を旅する人にもこんな思い出を作ってもらえるとといいのになあ、とぼくたちホステルあかりと長崎の青空スタンド喫茶「珈琲人町」がコラボし、ひとつの旅プランをつくってみました。
題して「路地裏珈琲プラン」~路地と珈琲が好きなあなたへ~。
青空の下、「旅と珈琲」是非楽しんでいってください。
思い出に残るシーンができるといいなあ、と願っております。
珈琲人町