ハムの人として知られる別所哲也氏が代表を務め、東京、横浜で毎年行われている SHORTSHORTS FILM FESTIVAL。
昨今は各種部門が乱立し、若干ごちゃごちゃわかりにくいテイストの映画祭になっておりますが、そんなごちゃごちゃに紛れて2年前よりひっそり始まった「旅ショート!プロジェクト」部門で、今年は長崎を舞台にした作品がノミネートされております。
2007年に地元放送局の情報番組内で制作された「あごんしる」という作品です。
「あごんしる」とは長崎の人間ならすぐわかるのですがトビウオからとったスープのことでして、乾燥させたトビウオの出汁で作る味噌汁などは、それはそれはもうとても美味なのであります。
もちろん長崎人はこの出汁を味噌汁に限らずいろんな料理に使うのですが、この映画ではただただ延々と続く坂と階段の町並みを舞台に、長崎人にとってはごく当たり前のあご出汁で作る家庭料理を通して、長崎人に限らずすべての人間にとって不可欠でありしかし困難な前向きに生きるということの大切さを、さりげなく、そしてちょっと切なく描いております。
お近く(東京、横浜)の方は是非この作品をご覧になって、その後でリアルな町並みと空気を感じに長崎まで足を運んでみてはいかがですか。
お待ちしておりますよ。
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