Friday, April 25, 2014

ニホンのこころ

唐突ですが、ホステルあかりの客室はドミトリールームもプライベートルームも「畳」部屋です。その畳の上に西洋式のダブルベッドや二段ベッドなどを設置しています。
 最近、順に畳の表替をし新しいいぐさの薫りが気持ちの良いホステルあかりの客室です。

「International Hostel」と掲げている通りホステルあかりは外国人ゲストさんも多く、日本好きで若干の憧れの気持ちをもっての旅をされている方が多いようです。日本が好きだ!とはいえ、眠る時は別なようで畳の上というのは床に寝ているような感覚にもなるそうで意外と落ち着かないそうです。私達日本人が畳に抱く落ち着き感のような独特な感覚は持ち合わせていないわけですね。

「はあ~やっぱりうちが一番!」とせっかく連れて行ってやった旅行から帰宅してガッカリなセリフを吐いてしまううちの母親のようにならないよう、海外の旅人を受け入れる宿としてはwestern bed on tatami matにしたほうがいいのかな~と開業当初に考えたことを思い出します。私達世代は子ども部屋は畳の部屋も多く、私と同年代の日本の方はホステルあかり和洋折衷ルームに懐かしさを感じられるかもしれません。

そんな思いを廻らせ、和洋折衷の畳部屋を考えてみたりしたわけですが、わたしたちの思いに反する事もたまにはあります。畳という日本の習慣を知らない外国人も少なからずいらっしゃるわけで、持参のスリッパでシャワールーム⇒廊下⇒畳⇒トイレ⇒畳みたいな動きをするゲストもたまに見かけます。そんな時は意地悪をしてスリッパを隠したりします。いえ、冗談です、そんなことはしたことはありません。もれなく畳の縁は当然踏んでしまいますしね。
ま、そんなこと知らない訳だからしょうがない、かな。いやしょうがなくない、畳は日本人のこころだぞ、郷に入れば郷に従いたまえよ、とそんな気持ちを行ったり来たりするホステルの日々です。

<余談>です。
先日福岡にある某北欧家具チェーン店を訪ねた際、家具の展示をしている日本人向けショールームの畳部屋に「靴のままお入りください」と表示されていて躊躇してしまいました。ショールームとはいえ土足で汚れてしまった畳には「何だかな~」と違和感と腑に落ちないが交錯してしまいました。そう思いながらも買い物を続けてしまうのでした。















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