スコットランド出身のGavinさんは、中国で英語の先生をしています。やっとこさ長い休暇をとることができ、今は家に帰る前の日本旅行中。チェックイン時に、大きな荷物を抱えながらやってきた彼の手持ちリュックサックの中にはたくさんの書類が。仕事で使った大事な資料を運びながらの旅です。よく見ると底が破れ、閉まらなくなっていたので、近くにアウトドアショップがあるのでここに行ってみなよ、ととりあえず案内しました。
昔、私がニュージーランドを旅していた時、夜になって急にホステル内の警報機が鳴り、ホステルに泊まっていた人全員が外に出されてしまいました。リビングからそのまま外にでた私は部屋に置いてきたパスポートが心配心配。しかし、そんな状況にも関わらず、旅人はハプニングを楽しんでいるのです。冬の夜にホステルの外で外国人が30名ほど。肌の色や髪の色、話している言葉が違うことに興味を持ちワイワイガヤガヤ。あちこちで「君はどこから来たんだい?」、「日本ってすごく遠いだろ」と話しも盛り上がり、ついに消防車がやってくると、みんな大興奮で写真をパチパチ撮り始めるのです。「こんなことって滅多にないよな!」みたいなノリです。結局どこかの部屋のボヤでおさまったようで、私のパスポートももちろん無事でした。
そして壊れたリュックサックのGavinさんは、気ままな3日間の市内観光の途中に、ある中古屋さんでバッグをなんと100円で手に入れていました。見つけた時は「このバッグは僕のためにここにあるんだ!」と思ったそう。男子高校生が部活に使っていたであろう黒のエナメルバッグ。ちょっと古いですが、スコットランドに帰るまで持てばいいんだとGavinさんは上の写真のようにご機嫌です。
旅にはトラブルがつきもの。ましてや外国を旅するのであれば、なにが起こるかわかりません。それでもトラブルさえも楽しむ気持ち、、、とは言い過ぎかもしれませんが、この世の終わりみたいな顔はやめて、もう少し大きく構えていたら逆にそれも旅の思い出となるのかも知れません。
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