Wednesday, May 25, 2011

旅先でのハプニング



























山形のとあるカップルさんからお便りが届きました。

職場のある麓から、かみさんと赤ん坊を自宅まで車で送った時の話。


長崎のとある山の上。かみさんと赤ん坊を降ろす。

夕暮れの乗り合いバス乗り場で最後のバスを乗り逃し途方に暮れる二人の男女。
辺りはもう薄暗く、ああどうしようか、と途方に暮れているであろう時に停まった私のボロ車。

こちらを見て駆けよる女性。(なぜか男性は動かない)

「下までどうやって行けばいいでしょうか。。。」

地元住民ならば、路地と坂道を下って5分ー10分で麓まで辿りつく道もあるにはあるが。。。
複雑な道を説明するより、送る方が早そうな。。

「どうせ下の職場まで戻るので送りますよ。」と私。(人の役に立てるのは何か嬉しい)

ありきたりの話をしながらグネグネと坂を下りあっという間に中島川を通過。
車中も男性はやはり口数が少ない。

そして眼鏡橋の手前で「またいつか!」とお別れしたのでありました。

そんな事があったことももう忘れかけていた頃に届いた手紙にはこう書いてありました。

「先日はありがとうございました。実は新婚旅行一日目でに長崎を訪れた私達でしたが、
初日からケンカになりそうだったところを助けて頂く形になりました。
そのあとは無事九州を一周できとっても楽しい旅行になりました。」

山の上ではきっと二人の間で犬も食わぬ夫婦ケンカなどもあったことでしょう。
男性が下りの車中でも無口だったことも、その手紙でなんとなく納得がいきました。

楽しかった九州新婚旅行の割には、同封してくれた阿蘇で撮った二人の写真も
そんなに笑ってなかったような。。。うそです。いい笑顔でしたよ。


私にとっては日常生活のほんのひとコマだったのに、お二人にとってはかけがえのない
時間だったことを後で知り、心の底が暖かくなったのでありました。


旅先でのハプニング。
そのハプニングと手紙のおかげで、わたしにとっても忘れられない出来事になりました。

末永くお幸せに!
またどこかでお会いしましょう。

1 comment:

よし。 said...

いいお話ですね。旅行中似たような状況、何度もありました(妻、地元の人に道を聞く。私、この旦那のように無口でややフテクサレ状態)。…私の言い分、「もーちょっとウロウロすれば、自分らのいるところくらいわかる(ようになる)っちゅーねん!」